粉骨加工は故人

14歳のラブラドールレトリバーと暮らしている夫婦二人が興福舎に相談に来ました。子供は巣立ち、二人の会話の潤滑油はオスの彼。

「亡くなった後、動物霊園、山に埋める、ゴミに出すなど出来ない。火葬してしっかり供養したい。年齢や家族構成からも二度とペットを飼うこともできない」と奥様。

興福舎では故人のみ。つまり人間のみとしております。依然としてペットは仏教界では畜生扱いされています。「あそこではペットの粉骨加工もしている。人も畜生も一緒にしている。あそこには粉骨加工は頼めない」を恐れています。風評被害のようなもの。

ペットの粉骨加工は興福舎ではお受けすることが出来ません。自分で泣きながらでも粉骨することが供養になるとも考えております。インターネット検索するとペットの粉骨加工を行っている会社などもあるようです。「お母さんができないなら、火葬後、僕が粉骨加工するよ」とご主人の声がありました。偏見時代が早く変わって欲しいです。

 

13のスタート

2010年7月7日が興福舎の開業日ですですので、今日は13年目になりました。小学校の教育課程を卒業し、中学校生活が始まったことになります。

手元供養、粉骨加工、海洋散骨と業種を拡大して興福舎を続けて参りました。これまで多くの人にお墓の危うさ、継続の難しさを伝えて、新しい供養の提案をNPO手元供養協会の活動を通して、継続可能な供養を広げています。

岩手県の三陸海岸での海洋散骨は、興福舎が最初の施行となったと自負しております。

一人でできることはなく、すべては他力本願。これからも支えて支えられて興福舎が続きます。これからもよろしくお願いします。店主伊藤邦男拝