遺産になってしまった

興福舎のオリジナル品を製作している星定良さんが亡くなってしまった。

コロナに負けずにお互いに頑張りましょうね。と言い合っていたのに-‐‐この遺産と引き継げる技を持っている人を探すことは不可能なことかもしれません。

亡くなった人やペットの遺骨を入れて、手紙を書いてポスト部に入れて。オリジナル品を商品化するために何度もあった打合せを重ねて、やっと完成した時の笑顔が思い出されます。

彼の作品は、彼の技量があっての「マッシュポスト」でした。遺産は、桜、ピーチ、メロン、ミズキ、マロンだけになってしまった。もし彼以上の工人が見つからなければ、このマッシュポストは、この世に唯一の遺言。合唱 興福舎店主

 

乗船散骨新規追加します

新年あけましておめでとうございます。興福舎ではこれまで代行海洋散骨を開始していましたが、同行(乗船)海洋散骨を準備中です。

地元紙の岩手日報1月14日の11面に、生き生きシニアライフの一記事として、海洋散骨全国的に広がりとして掲載されました。

この記事の中では、厚労省の「海岸から一定の距離以上離れる。焼骨は粉状に砕く」などのガイドラインを定めたが、法的拘束力がなく、死者の尊厳を重んじない方のほか、一般の人の心情への配慮を欠く行為なども懸念されるとあります。

続けて記事では、散骨を墓地埋葬法に盛り込む必要があるとし、許可制にし変なことをすれば取り消せばいいとの厚労省研究会の理事の話としています。

興福舎は、このような法律従うことはもちろん、遺族との対話を行い、進めて参ります。オーナー兼キャプテンと準備中です。興福舎店主 伊藤邦男

 

年賀状の作成

今年の興福舎の年賀状を作成しました。いつものように絵を描いて出すのですが、画力が稚拙な割に、注文が多い。この絵を描くこと、構図を10月に決め、スケッチブックに水彩色鉛筆で書き始めました。

ついに12月に完成!ところが、書いた絵とパソンコンで取り込み印刷すると、実際の色合いが不満。

結局、不満をのせて年賀状を送ることにした。コロナ禍に揺らされ、新しく海洋散骨を始めたのですが、問い合わせや質問がありましたが、成約に至っておらず不満。

しかし、絵を評価してほしくて投函するのではなく、ご挨拶と割り切った。2021.12.28興福舎 店主 あなたが幸福ですと興福舎も幸せです

 

 

生前予約が来た

二戸市の〇森〇康さん、70代の方から電話。「家族とも話をして、自分の山に散骨するつもりだ。粉骨加工の生前予約をしたい」との趣旨のです。その方は、60代までタクシー運転手をしていて、退職し身体も弱ってきているそうで、「岩手県では興福舎だけが粉骨加工をしているから、生前予約するのでよろしく」とのこと。

事情や散骨への思いをしばらく電話(30分)で聞きましたが、彼の意志は固い。

死後のことですから、本人はできないのです。これは終活を超えてすでに遺言です。家族にしっかりと、エンデングノートなど紙に書いて、「ここに書いて置いたから、よろしくお願いします」と家族に伝えて欲しいとお話しました。

興福舎は生前予約予約承ります。興福舎は事業継続頑張ります

 

 

 

 

34は3,020に

興福舎に来て、〇淵〇美さんは、「利他の子でした」と言いました。

1年経って決心がつきましたからと、34歳で亡くなった息子さんを連れて粉骨加工を依頼されたのです。

たくさんの質問があって、たくさんお答えして、粉骨サービス申込書に署名していただき、粉骨加工をして引き渡しました。彼は、3,020gになって、母とかえっていきました。

興福舎の粉骨加工後の重さは、これまでの最重量で、34歳の人生の重さを知らされました。これからもたくさんのお話を聴いてまいります。2021年9月15日店主合掌

 

 

海洋散骨は3人体制

小型船舶操縦免許証が国土交通大臣から届きました。今まで1人だけでしたが、2人増えて3人体制の興福舎になりました。

これで興福舎は、もしも操縦者のコロナ罹患でも依頼者との約束は果たすことができます。嬉しいです。

一方で、コロナ禍は船上にも派生していて県内人からの、あるいはコロナ緊急事態宣言下の都道府県人からの海洋散骨依頼は、「うつさない、うつされない」の視点から、慎重に対応することになります。

あなたが幸福ですと興福舎も幸せです。2021.9.7店主

12年目の夏

今月7月7日は興福舎の開業記念日。12年目になりました。当時のことは、まだまだ思い出せます。

所管の釜石税務署に開業届を出しました。屋号は「興福舎」と定め、青色申告を申請。

今年は、海洋散骨にも進出。岩手の海は長く、最初は船舶運航責任者を見つけることからスタート。運よく信頼できるオーナー兼キャプテンと大槌湾を拠点とできました。

次は守備範囲を岩手県沿岸あるいは宮城県北部海域にも海洋散骨を拡大する予定です。

浄土ヶ浜の海洋散骨

千葉県に住む〇原さんから、遺言の通り岩手県宮古市の浄土ヶ浜に散骨したいと問い合わせがありました。

浄土ヶ浜はその名の通り、ここが浄土かと思わせるほどの絶景です。海水浴場にもなっていて、浄土ヶ浜に散骨するのはマナー違反です。

そしてまた、「4人で同船して海洋散骨をしたい」とのことです。散骨マナーのこと、乗船手配と船と気象条件のこと、丁寧に説明しました。

その4人の一人は骨折しており、完治するまでには1年半ほどかかるそうです。海洋散骨はいつやるべきとかは、施主様の心しだいです。

 

散骨海洋葬ネットの担当者

興福舎の海洋散骨を、東北岩手県の最初の事業者として登録していただきました。

担当者と話しをしておりますと、仕事に取り組む姿勢には仕事に対する真剣さと誇りが伝わる方でした。

給料をいただくだけの、定められたことだけをする仕事人が多い中で清々しい人でした。初心に帰るひと時となりました。

名刺を変えたなら

興福舎の名刺に「海洋散骨」を加えて、増刷しました。

海洋散骨の海域を岩手沿岸全域に拡大しようと、定休日に沿岸南部を探索していて、写真を撮って風景を楽しみ、釣れまっせのステッカーを貼った漁船があり、気の利いた笑いの釣船だなぁなどと漁港の匂いを味わっていた。そこに軽自動車が目の前に止まって、身軽にその船に乗ってエンジンを始動したのだ。

こんにちはと声をかけると、気のいい「こんにちは」が返ってきて、釣りの話となって、海洋散骨の話になりました。海洋散骨を加えた名刺を手渡し、相互に名刺交換。

若い釣船オーナー兼キャプテンは、無縁墓が増える時代趨勢をすぐに吞み込み、意義ある会話ができました。やはり次代を担うのは若者たちです。