海洋散骨代行がついに

2022年6月4日土曜日午前10時16分。岩手県の三陸海岸沖での初の海洋散骨代行をやり遂げました。

お客様のご希望で、出船見送りと祈りの場所に立っての携帯電話での通話による散骨時の合唱となりました。

水沢市の〇場〇子さん母娘は、予め手渡しされていた地図を見ながらでの現地到着です。携帯電話から、「現地到着しましたが、どこにいますか?」の話ですが、お互いすぐそばにいて、粉骨加工日以後の再会です。ここでまず一安心。

祈りの場所まで案内して、母娘と携帯電話で会話しながら散骨代行が終わりました。携帯電話と地図画像の文明の利器があって出来ました。文化機器向上と葬儀形態の変容に感謝です。合掌。 反省点と改正点の発見になりました。興福舎代表 伊藤

 

2往復と不可抗力

海洋散骨代行を希望している奥州市の〇場〇子さんが来舎。様々な質問を受けて、丁寧にお応えして、書類を確認しようとすると、「書類を忘れてしまった。また必ず戻ってきます」遺骨を興福舎に置き、費用を支払い、また奥州市に戻っていきました。

来舎の際の往路は釜石道を使って、約束の時間に興福舎のチャイムがなり、目を合わせて面談しましたので、彼女を信頼しましょうよとの同席の副舎長の口添えで再訪をまつことにしました。

釜石道は片側一車線。事故が発生すると、一般道に降りるのも大変。巻き込み事故に遭遇したら。どうにもならない不可抗力の遭遇が心配です。

興福舎のチャイムが鳴って、彼女の顔を見たときはホットしました。粉骨加工後の重量は、3,680gでこれまでの中でトップでした。水溶性の紙に署名して、粉骨の一部を持ち帰りました。6月に出港立会いと祈りの場所からの見通し確認を行います。

お墓に遠慮して

5月14日に母の遺骨の粉骨加工に興福舎に来られた花巻市の〇田島〇保さん。

二人の息子さんのいる男性の後妻になり、〇保さんを産み、三人を育て上げた86歳の女性でした。

先妻の入っているお墓に入りたくないととの遺言だったそうで、先妻の二人の兄とも相談して、粉骨加工することになりました。

家墓の時代ですが、先妻と後妻には差がありません。家族とは、墓とは一体何なのしょうか? 860gになって帰っていきました。

しっかりした遺骨

約束どおりに4月23日土曜日の午前10時51分に遠野駅に迎えに行く。

粉骨加工を依頼に来た〇田〇子さん、志〇さん親子は、4月13日に亡くなった〇子さんの娘さんの遺骨を持って駅のベンチに。

興福舎で面談、質問は少なかったのですが、粉骨加工を興福舎のホームページでしっかり調べていたようで、お墓を作らず供養する決意でした。遺骨はこれまでの遺骨の中でしっかりとした、形をした遺骨でした。昭和50年生まれの乳がんと戦った〇美さん、47歳。合掌

粉骨加工の作業中に時間がかかるので、カッパ淵の観光をすることになった。送迎の道は雨がちらつく天気でしたが、観光客がぞろぞろと歩いていました。桜が満開の遠野市の春です。「気持ちが落ち着きました」と言われた遠野駅です。

 

 

 

受託(代行)と信頼関係

4月24日出船。風速測定すると7m/sが一瞬発生。白波も立つ。北海道知床半島沖の観光船海難事故の報道を教訓に、これまでの考え方を改めました。

オーナーキャプテンと現地確認し、危険・不快・不安と判断して帰港。

興福舎は当面の間、受託(代行)の海洋散骨のみとし、出船時に依頼人と相談して、依頼人は祈りの陸地を決めていただき、その場に立ち、携帯電話での相互確認をして、興福舎の海洋散骨位置を定めて行うことで、相互の信頼関係を築く散骨スタイルとすることにするか検討中です。このお知らせブログに特段の反応が無い場合には、他社と同じ方法にします。

この日の海は一見すると、穏やかに見えましたが、船首が海面をたたき海水のしぶきが後ろのデッキに入り込みますので、不快な思いを乗船依頼者に与えるとも判断しました。乗船海洋は当面の間中止とします。必要となる特定免許保持者を二人体制になった矢先、残念です。

航路事業は

海洋散骨には、受託(代行・依頼者に代わって行う形態)と乗船(貸切・遺族が操船者と一緒に乗船する形態)とがあります。

遺族乗船の形態は運輸局への申請・届出が手続きとして伴います。これは海事事務所を通して行うことが一般的で、申請者に代わって行われます。

只今、海事事務所に申請の相談中ですので、当面は受託海洋散骨だけを行うことになりますので、お知らせします。

興福舎は、船の操船として、船舶免許と特定免許の必要な資格はあります。海事事務所によると、申請から30日以上かかることがあるそうです。場合によってはもっと時間がかかるそうで、ムッとしてしまいます。

 

海洋散骨は三人体制

海洋散骨の中で、遺族同船の海洋散骨には操船免許のほかに特定免許が必要です。

興福舎では、このほど特定免許保持者が二人となりました。

代行(受託)散骨は、遺族が乗船しませんので、特定免許は不要ですが、操船免許取得者が三人です。

興福舎のホームページ追加はこれからですが、依頼は興福舎に。お待ちしております。三陸海岸の特有の気象状況から、5月から11月までとなっております。興福舎の定休日は木曜日と金曜日、祝日ですけれども、土曜日と日曜日は営業しております。

 

 

 

お母さんと一緒に

2022年2月27日の日曜日午後1時、赤い自動車に乗って3人が興福舎に相談に来舎です。

もしかしたらの先々の、母の供養をどうしたらいいのかと〇田島〇保さんと夫さん、高校生の娘さん。これまで、死後の相談はありましたが今回は事前の相談です。これからの相談ですから、決心の確認相談です。

1時間半の相談で沢山の話ができました。女性がこれからの常識の牽引者ですよね。興福舎へのいいね!メッセージをお願いしました。今度は今度で今までとは別の相談内容。悩みはたくさん。悩みはみんな違います。

最後はスッキリした3人の顔を載せた赤い自動車を見送ることができました。これが興福舎の幸せです。興福舎店主 伊藤邦男拝

 

海洋散骨の奥の奥

海洋散骨を開始してから初めての年明けの今年2022年です。

釜石海上保安部交通課に四つの相談と質問に行きました。その中での回答を得られたのは二つ。

残りの二つの事項について、県の水産部に相談指導を受けようと訪問し、県・興福舎とお客様にとっての最善策を相談して、担当者二人を意見交換しながら、納得の手法にたどり着きました。

前職が役立ちました。セカンドライフにはファーストライフがジャンプボードになりました。この他に2社を訪問でき、いい日でした。興福舎店主。

確定申告書Bの‐‐

興福舎の前期は赤字となりました。海洋散骨を開始したにもかかわらず。コロナ禍の煽りを受けた。葬儀屋さんも大変な年になったはず。

税務署に確定申告書Bの第四表を記入することになるが、どう書けばよいのかを所管税務署に聞きに行ったのです。「この説明書はわかりにくいですからね~」と署員が。説明書がわかりにくいでは困ったものです。

この第四表は、確定申告書Bの通常提出書面と赤字の場合に追加して、(1)と(2)でセットになっていて、黒字になっても過去の赤字分を面倒見てくれる、節税にもつながる救済措置です。梯子を上ったなら短くて用をなさい、とどかなった状態だ。

救急車を呼んだなら、「1km近くにきました。ここまで歩いてきてください」と言われた気分。それでも第四表は訂正することなしに提出したのでした。青色申告、消費税申告書も。新しい興福舎の今期が始まりました。