長男を亡くした母と妹が選んだ

興福舎の定休日は、木曜日・金曜日と祝日です。店の前には営業中と外出中の表裏看板を置いています。つまり、土曜日と日曜日は通常営業しています。

2月10日の日曜日。興福舎のドアが開きました。40代と思える女性が来店しました。「手元供養の話を聞かせてください。」、「母が、亡くなった長男の遺骨をペンダントに入れて自宅で供養することができると聞いたと言っていましたが、どのようなものですか?」、「お墓は、兄が亡くなったので母が亡くなると私の番ですが、私の次はお墓は無理かも」、「中3の娘の友達のおじいさんとおばあさんが遠野で手元供養をしているとか?」

次々の質問があって、丁寧にお答えして、必要だと思われるパンフレット一式を一つひとつ説明して手渡しました。

「このような形があれば、安心です。また来ます。」とニッコリ笑顔で帰っていきました。

興福舎店主 2019.2.11店主

 

お墓に悩む未亡人の選択とは

近隣県の宮城県の方から、興福舎に電話です。

夫が亡くなり、お墓を作っても次がないと思われて、悩んでいたところ「手元供養」を知りました。それで、自宅に供養している遺骨を粉骨にして、残りは手元供養でと考えた未亡人。

「粉骨加工をしているところをホームページで調べたところ、興福舎を見つけて電話しました。」

確かにお墓の承継は、今後の大問題です。それは仏教徒の国の日本でありながら、仏教を儀式の通り道と、慣習と捉えている日本人の多いこと。

それでは、子や孫に宗教が根付きませんよね。「なんだか昔から、そうだから」では理解・納得の連鎖が不安です。彼女は、粉骨しての散骨で、残りは手元供養の方法を選びました。

2019.1.30店主 伊藤邦男